こんにちは、まんぼうです。
前回の記事では建築やインテリアに用いられる木材についてざっくりと説明してみました。
まだ読んでいない方は、そちらもどうぞ→木材の特徴と種類など
今回は木材の中でも、針葉樹に絞ってその代表例や使用例などを織り交ぜながら紹介していきたいと思います。
はじめに
前回の記事でも書きましたがもう一度、
木材は大きく分けて針葉樹と広葉樹の二種類に分けることができます。
今回の記事のメインとなる針葉樹は、文字の通り葉っぱが細く、尖っているという特徴があります。
また、針葉樹は常葉樹という特徴も持っており、冬になっても葉が落ちないという特徴があります。
恐らくパッと思いつく木は、マツなどではないでしょうか。
今回はそんなマツなどの針葉樹についてある程度詳しく書くことができたらと思います。
針葉樹の特徴
針葉樹は広葉樹に比べて柔らかく、柔木とも呼ばれます。
字の通り葉っぱの形で広葉樹との見分けができるほか、多くの針葉樹は幹がまっすぐで、広葉樹は枝分かれしていることが多い、というところからも見分けることができます。
ただし、幹に関しては全ての木が当てはまるわけではないので注意が必要です。
他にも見た目で言うと、多くの針葉樹は常葉樹という特徴も持っており、一年を通して葉がついています。
逆に紅葉になり、冬になると葉が落ちる気のことは落葉樹といいますが、これは広葉樹にあてはまる特徴です。
その他にも広葉樹と比べて年輪がはっきりと出てくるという特徴もあります。
ちなみになぜ針葉樹と広葉樹が異なるかというのは細胞が異なるということが理由となっているようです。
詳しいことが分かりやすくまとめてあるページがあったので、詳しく知りたいという方はこちらへ→株式会社マルホン‐針葉樹と広葉樹の違い
針葉樹の代表例とその主な用途
針葉樹の代表例と言えば、先ほど挙げたマツや
木材としては圧倒的に建築材料として扱われるスギ、
高級でありながらフローリングなどで人気のヒノキ、
土台などの材料に適するヒバ、などがあります。
それらの特徴や主な用途について書いていきたいと思います。
スギ
日本の国産材のおよそ三割を占めており、建築材料として用いられる木材の中では圧倒的に用いられている木材になります。
スギの特徴としては、柔らかく軽いため加工性がよいことや、
木目に沿って割れやすいことや、
特有の香りがあり、建築材料として使うだけでなく日本酒を香りづけるのにも使われることがあるようです。
少し話がずれますが、以前新木場というところにある木材会館という所にお邪魔させていただき見学させていただいたことがあるのですが、そこで地下の貯水場(?)の様なところで、この建物の水はほのかに木の香りがする、と言われたことを思い出しました。
木材会館はとても面白い建物で、見学も申し込めばさせてもらえるので是非行ってみてください。→ 木材会館ホームページ
スギは主に、柱や天井板、建具などに用いられています。
ただ、杉はそれ以外の梁や土台など本当に様々な場所で用いられています。
ある意味万能な木材ともいえるかもしれません。
ヒノキ
ヒノキは建築材料としてとても人気のある木材です。
一般的に高級な材料とされています。
木目が美しく、特有の芳香を持ち、加工性もよく、耐久性にも優れるという高級なだけあり素晴らしい材料です。
そのほかにも耐水性や菌や虫に対する耐性も強く、あらゆる場面で用いることができる優れた材料です。
ヒノキは主に柱や敷居、建具などに用いられますが、スギと同様にあらゆる場面で使われます。
上の画像のように浴槽にも使われることもあります。
対腐朽性から土台などにも用いられたりと様々な用途で用いられます。
個人的にはヒノキの芳香が好きで、いずれ家を建てる、あるいはリフォームをした時には絶対に使いたいと思っている材料でもあります。
ヒバ
ヒバはヒノキ科に属する木でヒノキとよく似た性質を持っています。
ただし、ヒバはヒノキよりも対腐朽性が高く、湿気や害虫、菌にも非常に強く、ヒノキと同様に土台に適した材料といえます。
また、独特の強い芳香もありそのため、浴槽など、お風呂場で用いられることも多いようです。
マツ
マツは強度や耐久性はとても高い一方で、
加工性が低く、まっすぐな材を得づらいという短所があります。
そのため建築には梁に用いられることが多いです。
また、他にも腐りにくいという特徴から土中釘として使われることもあるようです。
また、一言でマツとは言っても主に用いられるのはアカマツになります。
北海道ではエゾマツも使われるようで、これは構造用材料として扱われるみたいです。
まとめ
いかがでしょうか。
針葉樹について簡単にまとめてみました。
木材は自然素材で感触がよく暮らしの中にあると落ち着く素材だと思います。
今回取り上げた木は針葉樹の中でも建築材料としてメジャーなものの一部なので、興味がある方はもっと深く調べてみることをお勧めします。
今度は広葉樹についての記事も書いてみたいと思います。
それではまた。
参考にさせていただいたサイトなど